新しいEU法規：2024年12月から電子機器に共通USB-C充電ポートが義務化

欧州委員会の新しい規制により、2024年12月28日（土）から、携帯電話やその他の電子機器に共通のUSB-C充電ポートが義務化されます。この法律は、アイルランドを含むすべてのEU加盟国に適用され、充電の簡素化と電子機器廃棄物の削減を目的としています。

対象となるデバイスは？

新しい共通充電器指令（指令2022/2380）によれば、スマートフォン、タブレット、デジタルカメラ、ヘッドフォン、ヘッドセット、携帯型ゲーム機、電子書籍リーダー、ポータブルスピーカー、キーボード、マウス、ナビゲーションシステムなどの関連機器は、標準のUSB-C充電ポートを使用することが求められます。この変更により、複数の充電器やコネクタを使う必要がなくなり、消費者にとってよりシンプルで効率的な充電体験が提供されます。

適用開始日は？

新しい規則は、2024年12月28日から市場に出回るすべてのデバイスに適用されます。ただし、ノートパソコンは2026年4月28日までこの規制から免除されます。この遅延は、製造業者が共通のUSB-C規格に対応するための十分な時間を確保することを目的としています。

消費者と環境への利点

この指令にはいくつかの重要な利点があります：

• 普遍的な互換性：消費者は、すべての対応機器を1つのUSB-C充電器で充電できるようになり、新しいデバイスに買い替える際に追加の充電器を購入する必要がなくなります。
• 充電速度の一貫性：USB-C充電器は、対応するデバイスで一貫した充電速度を保証します。
• 透明性：デバイスを購入する際、消費者はその充電性能と、どの種類の充電器が対応しているかについて明確な情報を得ることができます。
• 環境への影響：この指令は、循環型経済を推進し、環境負荷を減らすことを目的としています。充電器の生産と廃棄を減少させることにより、EUでは毎年980トンの電子機器廃棄物削減が見込まれ、アイルランドの環境目標や電子廃棄物削減努力にも貢献します。

アイルランドの通信および循環型経済担当大臣オシアン・スミス氏は、新しい規制を歓迎し、消費者の利便性と環境の持続可能性の両面での重要性を強調しました：

「この指令は、アイルランドだけでなくEU全体の消費者にとって便利さを向上させます。複数の充電器を購入する必要が大幅に減少することで、消費者のコストが削減され、環境がクリーンになります。不要な充電器の購入削減により、EUでは毎年980トンの電子廃棄物削減が見込まれ、アイルランドの循環型経済の目標にも合致します。」

この法律は、日常的なテクノロジーの利用を簡素化し、EUの持続可能性目標を支援するための重要な一歩となります。