
Face IDは、iPhoneやiPadを顔を見るだけでロック解除できる、Appleの便利な機能の一つです。しかし、うまく動作しなくなると、とても不便でストレスの原因にもなります。原因はソフトウェアの不具合からハードウェアの故障、設定ミスまでさまざまです。
以下に、Face IDを再び正常に使えるようにするためのステップバイステップガイドをご紹介します。
対応機種とソフトウェアを確認する
Face IDの設定を確認する
- 設定 → Face IDとパスコード を開き、Face IDが有効かどうかを確認してください。
- iPhone/iPadのロック解除、Apple Pay、App Store、アプリへの使用がオンになっているか確認しましょう。
- 外見が大きく変わった場合(例:メガネやヒゲの追加)、「代替の容姿を設定」を検討してください。
TrueDepthカメラのチェック
- カメラの覆いを確認:ケースや画面保護フィルム、指紋汚れがFace IDのエラーを引き起こすことがあります。
- カメラの清掃:マイクロファイバークロスなどでやさしくレンズを拭いてください。
- 顔を正しく写す:目・鼻・口がはっきり見えるようにしましょう。偏光レンズ付きサングラスは誤作動の原因になることがあります。
正しい使い方を再確認
- デバイスは縦向き(ポートレートモード)で使用しましょう。iPhone 13/14以降は横向きでもFace ID対応。
- 顔との距離は約25〜50cm(腕の長さ)、カメラをまっすぐ見つめてください。
再起動、リセット、再設定を試す
- 再起動:端末を再起動して、一時的な不具合を解消。
- Face IDのリセット:設定 → Face IDとパスコード → Face IDをリセット → 再設定。
ソフトウェアや保護機能の影響をチェック
- 盗難デバイス保護(Stolen Device Protection)がFace IDの設定をブロックすることがあります。設定を一時的にオフにしてからFace IDを再設定してみてください。
- 特にiOS 18.3.1以降のアップデート後、この方法で解決したユーザーもいます。
ハードウェアに問題がある場合
- “TrueDepthカメラの故障”という表示が出る場合、ハードウェアの問題が疑われます。
- 設定 → 一般 → 情報 → パーツとサービス履歴 で診断結果を確認可能です。
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主な原因:
- フラッドイルミネーターまたはドットプロジェクターの故障
- 水濡れ、衝撃、または不適切な修理による損傷
このような場合は、Apple Storeまたは正規サービスプロバイダへ持ち込んでください。
一時的なロック解除の裏技
Face IDが何度も失敗する場合(特にサングラス着用時など)、ロック画面で上にスワイプし、「Face ID」テキストをタップすると、直接パスコード入力画面に移行できます。
ボーナスヒント
- iPhone 12以降かつiOS 15.4以上であれば、マスク+メガネでもFace ID設定可能。
- Apple Watchと連携してロック解除する方法も、「Face IDとパスコード」の設定から有効にできます。
それでも直らない場合は?
上記すべてを試してもFace IDが動作しない場合は、Appleのサポートへ相談するのが最善です。