スマホは利用期間が長くなると、バッテリー性能が落ちてきます。
バッテリーが劣化すると持続時間が短くなって充電頻度が高くなったり、突然電源が落ちたりするなどの症状が発生する可能性があります。
スマホのバッテリーの持続時間が短くなってきたけれどどうすれば良いかわからないという方もいるかもしれません。
また、一般的にスマホのバッテリーの寿命はどのくらいといわれているか気になる方も多いでしょう。
本記事では、バッテリー交換を検討すべき症状やバッテリーの寿命、バッテリーの交換方法を紹介します。
スマホのバッテリー交換を検討すべき症状
スマホのバッテリーが原因による動作不良の中で、バッテリーの交換を検討すべき症状を紹介します。
わかりやすい症状として、バッテリーを満充電しても持続時間が短くなってきているケースがあります。頻繁に充電を行う必要があるような場合は、交換を検討すべきです。
スマホを利用していてデバイスが熱くなる症状が出てきた場合も、バッテリー交換を検討すべきです。ゲームアプリや動画アプリなど負荷の高いアプリを利用していると、デバイスが熱くなることがあります。
しかし、通常利用でデバイスが発熱してしまう場合、バッテリーの異常が考えられ、交換が必要です。また、充電時に極端に発熱が感じられるような場合も交換しましょう。
スマホのバッテリーが満充電の状態なのに電源が落ちる場合もバッテリーの不具合の可能性があり、交換が必要です。
もしも作業中にバッテリーが落ちてしまうと、データが保存されていない可能性があります。快適な利用ができなくなることも想定されるため、上記のような症状が見られる場合は、バッテリー交換を検討しましょう。
スマホのバッテリーの寿命はどれくらい?
スマホは同じ端末を数年単位で長く利用する方も多いでしょう。長期間の利用で気になるポイントとしては、スマホのバッテリーの寿命です。
スマホのリチウムイオンバッテリーは、繰り返し使用することで化学変化により劣化が進みます。一般的にリチウムイオン電池は、300回の充電で7~8割ほどバッテリー全体の容量が少なくなるといわれています。一般的な寿命としては、充電サイクルが500サイクル程度といわれています。
1サイクルとは、0%から100%まで充電する単位です。利用方法にもよりますが、スマホのバッテリーは2~5年程度がバッテリーの寿命となっています。
100%分のフル充電で1回とした場合、
(60%分を充電した後、しばらくして40%分を追加で充電した場合、単純な充電回数は2回ですがカウントは1回分とします)
・1日に1回充電→約2年
・2日に1~1.5回充電→約3~4年
・2日に1回未満充電→4年以上
ざっくり計算するとこのような結果になります。
毎日スマートフォンを充電している方が多いと思いますが、バッテリーの残量がある状態で充電を行うことが多いため、実際よりも回数は少なくカウントされます。
スマホのバッテリーの状態を確認する方法
スマホのバッテリーの状態は、設定画面の「バッテリー」などから確認できます。バッテリーの劣化を感じる場合、「バッテリー」で確認しましょう。
「バッテリー」の設定画面や確認方法は、機種によって異なります。
iPhoneのバッテリーの状態は、iOS 16の場合、「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」で確認が可能です。「最大容量」、「ピークパフォーマンス性能」、「バッテリー充電の最適化」の確認ができます。また、バッテリーの修理が必要かどうかなどの情報も表示されます。
スマホのバッテリー劣化を抑えて長持ちさせるためのコツ
スマホのバッテリー劣化は、使い方次第で抑制が可能です。バッテリーを長持ちさせるコツとしては、以下があります。
● バッテリー残量が0%になる前に充電する
● 充電の際はバッテリーの保護機能を使用する
● スマホが高温になる使い方は避ける
バッテリー残量が0%になる前に充電する
バッテリーを長持ちさせるコツとして、バッテリー残量が0%になる前に充電することが重要です。バッテリーが0%になると過放電となり、バッテリー劣化の原因です。
バッテリーが使えるギリギリまで利用するような使い方は、バッテリーに負荷がかかりやすいため、0%になる前に充電をこころがけましょう。
また、0%に近い状態で使用しなければいけないような場合は、モバイルバッテリーを持ち歩くなどして充電できるように準備しておきましょう。
充電の際はバッテリーの保護機能を使用する
スマホの機種によっては、バッテリー充電時の制御機能によりバッテリーの劣化を抑える機能を搭載しています。
iPhoneの場合、「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」にて「バッテリー充電の最適化」の項目があります。デバイスの充電状態を学習して、充電量が80%以上を超えないように充電を保留することでバッテリーの寿命を延ばす機能です。
スマホが高温になる使い方は避ける
スマホに内蔵されているリチウムイオンバッテリーは、高温になると劣化が進みやすくなります。高温になるような環境での利用は控えてください。たとえば、真夏に車のダッシュボードに置くなどは避けましょう。
また、充電しながらデバイスを利用すると、バッテリーの温度が高くなりがちです。とくにバッテリー負荷の高くなるゲームアプリや動画アプリを利用中はバッテリーの温度が高くなりますが、充電しながらの場合はさらにバッテリーが高温になってしまいます。
デバイスの利用中はバッテリーの充電を避けて、利用していない時間に充電するようにしましょう。
寿命の兆候が出たらバッテリー交換や機種変更を検討しよう
スマホを長期で利用していると、バッテリーの不具合が発生する可能性があります。バッテリーの持ちが悪い、デバイスが使用中に発熱する、電源が使用中に落ちる、などの症状が出てきたら、バッテリーの寿命である可能性が高くなります。
バッテリーの寿命が不具合の原因である場合は、
バッテリーの交換、または機種変更を検討しましょう。