AMDの新型Radeon GPU、古いWindows 10環境と相性が悪い可能性

MicrosoftがWindows 10の公式サポートを終了するまであと8か月。しかし、多くのPCゲーマーはまだ手放す準備ができていない。もし、Windows 10を使い続けながら最新のハードウェアにアップグレードするつもりなら、予期せぬ互換性の問題に直面するかもしれない。その最初の例が、AMDの新型Radeon RX 9070および9070 XTグラフィックスカードだ。

VideoCardz.comが発見した文書によると、AMDはひそかに、9000シリーズ以降のすべてのRadeon GPUが「UEFI専用サポート」になることを明らかにした。

UEFI（統合拡張ファームウェアインターフェース）とは、従来のBIOSに代わる最新のファームウェアで、PCの起動時にシステムを初期化する役割を持つ。マザーボードが10年以内に発売されたものであれば、ほぼ確実にUEFIを使用しているだろう。しかし、古いマザーボードを使っている場合、新しいRadeon GPUが正常に動作しない、あるいはまったく動かない可能性がある。

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どの程度深刻な問題なのか？

Windows 11ユーザーにとっては、大きな影響はない。というのも、UEFIはSecure Bootなどのセキュリティ機能を有効にするために必須だからだ。しかし、Windows 10は依然として古いBIOSシステムをサポートしており、現在でも多くのゲーマーが利用している。最新のSteamハードウェア調査によると、40%以上のSteamユーザーがまだWindows 10を使用している。しかし、どれだけのユーザーがBIOSのみのマザーボードを使っているのかは不明だ。

Radeon 9000シリーズは古いマザーボードで動作するのか？

AMDは、「9000シリーズがBIOSベースのマザーボードや、UEFIの互換サポートモジュール（CSM）を有効にしたボードで動作しない」とは明言していない。しかし、パフォーマンスやサポートは保証しないとしている。これは、古いPC環境のままGPUだけをアップグレードしたいユーザーにとっては大きなリスクだ。

Windows 10のサポート終了後も使い続ける予定がある場合でも、UEFI対応のマザーボードにアップグレードし、Windows 10をインストールするという選択肢はある。ただし、今後このような互換性の問題はさらに増えていく可能性が高い。

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もし、古いハードウェアを使い続けるWindows 10ユーザーなら、そろそろ次の大きなアップグレードを考え始める時期かもしれない。さもないと、突然壁にぶつかることになりかねない。